1Jan
餞別を贈る場合の「のし」について、
よく使う言葉だし、現物もよく知っていますね。
でも
考えてみると「のし」っていったいなんだ?
って方もいらっしゃると思います。
祝儀袋に使う「のし」について確認しておきましょう。
まず、のし(熨斗)と言う言葉ですが、
この「のし」とは、熨斗鮑(のしたあわび)のことをさしています。
というのも、あわびは今と同じように、昔から珍重されていました。
また、神聖視されていたといいます。
このことから、昔からあわびは、慶事祝事の際の贈答品として、大変重宝されてきたのです。
この熨斗鮑を包む形をモチーフに、現在使われているのが、
のし紙(熨斗紙)であるのです。
そして、水引は、慶弔の贈答の際、包んだ和紙をとめる為の紐がルーツであるのでしょう。
和紙をこより、水糊で固めたので水引と呼ばれたようです。
このようようにして、現代でも通常なんなく行なわれているような慣習でも昔から姿を変え、今のスタイルになってきたのでしょう。
また、水引の場合は本数や色の組合せが細かく決められていたりするようです。
例えば、婚礼関係は10本だといいます。
銀が左で金が右など、わりと細かく決められているようです。
しかし、現在では餞別を贈るようなのし(熨斗)袋は、
のしと水引を印刷した紙を使っていることも多くなりました。
私もそうですが文具店やコンピニでこういう熨斗袋を買っている方もかなり増えてきていると思います。
のし紙(熨斗紙)と総称し、フォーマルなギフトにでも躊躇することなく使われているのです。